伊吹山は守られている?むしろ我々は守られている?

7月某日 台風は台風でも台風にも台風じゃない何者かにもなれるそんな可能性の塊みたいな存在、むしろ塊って表現がぴったしなのかそうでないのかそれすらも超越した存在の熱帯低気圧っていう万能存在に一言モノ申す!

なんで!!
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はい、どうも私です。

関ケ原の合戦に参加していた説のある私ですが、いったい私は誰なんでしょう?どこに陣を敷いていたんですか?とかよく聞かれるんですけど、あの小高い丘を思わせる儚さと愛しさを兼ね備えた盆地に陣を敷きましたと答えざるを得ない、そんな由緒正しき兜の緒の異名を持つこの私。(*'ω'*)だれ??
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数日前は台風一過でピーカン晴れの、天然のグリルに突っ込む覚悟でいたんですけど、なぜか直前の裏切り。地球の裏切り。冬将軍もビックリです。天気予報から消滅した台風4号。台風が熱帯低気圧Typeβに進化しているというのに、なんで無視ができるのか。おかげで雨のドライブとなってしまいました。そこはおいおい書いていくとして、まずはツンデレ地球のサプライズをもらいにあそこに向かいます。

伊吹山 山頂水出しコーヒーマジ上手い弾頭装填中。
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伊吹山ドライブウェイを通って9合目まで向かいます。4年ぶりくらいのワインディングです。麓付近は小雨だったので、もしかして山頂は第三次か?と??大惨事かと思っていました。入口の係員さんも霧が出ているからお気をつけてと言われたので、景色はもう諦めかけていました。でもせっかく来たのでもう行くしかありません。
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4年の歳月を経て、私のドラテクも結構上がっていると思いたい年ごろなので、安全重視でしっかり加速をかましてガンガン登っていきます。途中雨も止んで、雲の切れ間も見えたので少し希望も見えてきたかと思った矢先、山頂に近づくにつれて広がる濃霧。もう3m先も見えないくらいの濃霧に希望の光も飲み込まれてしまいました。これはさすがに、濃霧にプロジェクションマッピングを映して、すべての理想を現実にする魔方陣を錬成するしかないと考え始めたその時、駐車場が見えてきたその時です。太陽が、あの太陽が顔を出したではありませんか。まるで北風と太陽のごとく出てきた太陽。再び希望の光が、微弱の灯をつけて漂っています。
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太陽に後押しされて山頂に向けて、残りの一区間を登っていきます。山頂までの道は、野草や野花がお出迎え。見た目セレブなトゲ中尉とか、小さな花が朝露をまとってなんとも煌びやか。陽の光が当たればそれこそ煌めいてきれいだったことでしょう。
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恥ずかしがり屋の太陽は、また雲に隠れてしまっていました。順調に登り詰めていくと、山頂直前に絶景ポイントに到着。あまり期待もしていなかったですが、下を覗いてみると・・・
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なんということでしょう。あの真っ白にホワイトアウトしていた空に、ぽっかりと空いた青空という名の大海原。まさか山のふもとまで見下ろせるとは思いませんでした。そして青空と分厚い雲のコントラストに思わず目を奪われてしまいます。これぞ自然の圧倒的な存在感。いかに私という存在がちっぽけかを思い知らせてくれます。
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私の悩みなんてちり芥のちりめんじゃこ。芥川先生の爪の垢を煎じて飲んでも文才は引き継がれない至極当然なことですら、当たり前のようにスルーしていく、そんなスルースキルを身に着けることを推奨しているかのようです?人間は考える生き物ですが、悩む生き物ではないということです。
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地球の盛大なツンデレを目の当たりにし、やっぱり今年の私の旅行は一味も二味も違うぞと、お賽銭する度に旅行の事ばかり祈願していた甲斐があったというものです。代わりの代償に、旅行に行く度金縛りにあうというおまけつき。疲れのせいなのかわからないですが、寝ていると身体が動かなくなり、鬼のような?悪魔のような?よくわからない存在が目の前に現れ、首を絞められるんですよね。
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ものすごく息苦しくなり、鼻先がくっつかんばかりの至近距離で、大きな口から意味不明な喚き声とと息を吐きかけられるんです。こちとら息苦しさにうめき声を漏らしているくらいなんで、目の前に顔があることなんて気にしている余裕すらないんですよ。しばらくすると息苦しさもなくなるんですが、それが夢だったのかそうじゃないのかが全く分からなくなるんですよね、まあそんなことは置いておいて。例に漏れず山頂で旅の安全を祈願。名水を使用した水出しコーヒーをいただくことに。
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さすがは名水。身体に何の抵抗もなく流れ込んできます。水出しなので苦み、雑味の少ないすっきりサッパリした味わい。山頂のおいしい空気も相まって、おいしいのダブルコンボでした。そこにすかさず太陽さんがこんにちわですよ。真上に上がった太陽からの日差しが強いのなんの。1400mの標高が手助けして私の日焼けは加速していきます。まるで後光がさしているかのような位置から降り注ぐ陽光。さながらサラマンダーの中にいるようでした。
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風はほのかな水気を帯びて冷たく心地よい、そこに降り注ぐウルトラバイオレット光線。まるで雪の中露天風呂につかるカピバラの気分ですよ。温かいと冷たいの絶妙なバランスが心地よいのなんの。毎日これがいいと思うレベルでした。そんなこんなでしっかり焼き目の入った身体を引きずりながら下山することに。山を下りるとやっぱりというか、当然のごとく雨が降っていました。小雨だったので、まあ何とかなるだろと思いながら、次の目的地へと向かいます。

次はこちら、近江八幡 日牟禮八幡宮です。
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『おうみ』に『ひむれ』です。どれだけの人が正しく読めるのか。日本語ってホントに難しいですね。ひらがなにカタカナに漢字って、九九の8の段、9の段ができないのと同じくらい難しいですよね。まずは、山登りで消費した体力の回復のために、おいしい空気とおいしい水とおいしい景色ですべての雑味を吐き出した身体。そんな体が欲するのは一つしかありませんよね。すべてはお肉をおいしく食すためのお膳立てだったんです。近江といえば、もうお察しの通りです。近江牛、その人にございます。精肉店直営のお食事処で、お昼から贅沢飯です。
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近江牛のたたきをつまみに、メインディッシュまでの時間稼ぎをします。もう体は待ってくれそうもありません。失ったエネルギーを回収するために、勝手にスライスオニオンに箸が伸びます。ほどなくしてきましたメインディッシュ。
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見てください、これでなんとお札一枚の値段なんですよ。ワンペーパー飯とはまさにこのこと。
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お昼からこんな霜降りの近江牛を食べられるなんて、いいんですか?いいんです!!というわけでゆっくり焼いていきます。こんなに霜降りなのにしつこくない脂。いつもの肉なら、ひと切れ目から胃もたれが出ていたことでしょう。しかしそこは一味違う。しっかり出てくる脂ですが、しつこくなく重くない。
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これがいいお肉ってやつなんですよね。それでもやっぱり後半は、少し胃もたれしてしまいました。これがいわゆる幸せ胃もたれですね。いい肉独特の細胞一つ一つを歯が通っていく歯ざわり。さっぱり系のたれとご飯との相性も抜群。あっという間に完食してしまいましたね。
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その後、周辺を散策してみたのですが、昨今の情勢のせいか、見学できる場所のほとんどが閉まっていました。少し寂しいですがしょうがないですね。いつか再開できることを祈っています。

というわけで、いよいよ日牟禮八幡宮へ向かいます。
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写真を見てもらえばすべて伝わると思いますが、豪勢な門が目を引きます。今まで見てきたどんな門よりも装飾が細かいです。たぶん。
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境内にはいろんな動物の像がありましたね。馬から鳩から牛まで。
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つまり、食材に感謝しなさいってことかな?知らんけど。こんなこと考えてるから罰が当たるのかもしれないですね。
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ってことであとはお土産を買い込んで帰路につく前に、最後に休憩していきます。さつまいもとミルクジェラートのスイーツです。
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何も言わなくてもわかると思います。肌で感じると思います。これ、おいしいやつや。と。そうです。おいしいやつです。
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それからさらなるお土産を求めて、現代風建築の最たる存在、スニーキング迷彩ストアに行きました。おしゃれの熟練度が足りなかったため、見てるだけで胃もたれしてしまいました。バウムクーヘンが有名なんですかね。何十分並べば買えるんだってくらい、近年まれにみる行列。感染対策ってなんだっけと思わせるくらいの密集体形で並ぶ人たち。さすがにリスクとの天秤にかけると長居は危険だと判断したと、今はそういわせていただこう。私は負けたのではない、名誉ある撤退を選んだのだ。
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というわけで、今回はこんな感じでした。後半あまり天気について触れていませんでしたが、近江八幡の散策中は小雨が降ったりやんだりという感じでそこまで困ったことにはならなかったのですが、そこは地球さんのデレが出たということで、実は地球さんしっかりツンツンしてくれていたんです。それが高速道路での移動中、視界がほぼゼロになる集中豪雨を点在させてくるおまけつき。近江に向かう途中+帰り道、とんでもない雨量の中走っていたので、身体も変な力が入って疲れましたし精神的にもすり減りましたね。
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そこで一つ気付いたことがあったんです。滋賀から岐阜にかけての山々、これのせいで高速では苦労させられました。しかし、その山があるおかげで西から流れてくる雨雲が愛知に来る前には疲弊しているのでは?だから愛知はそこまで豪雨が来ないのかと。我々は守られている?と。

 

ではでは