5月某日 めくるめくこの退屈な毎日に差し込む一筋の光
とめどなくあふれる負の感情 血沸き肉躍る恐怖の殿堂
そんなGWが終わりを迎える今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
かくゆう私は、金縛りにあった夢を見たような気がします。ついでに自宅の前に狼が襲来して弓で応戦するものの、なかなか当たらず、となりにいた誰かが『目だ!目を狙え!あの柔らかそうな目を狙うんだ!!』と騒ぎ立てるもんだから集中もできず、ようやく身体に命中したと思ったら微動だにしない。恐怖のあまり逃げ出すという夢を見ました。ありがとうございます。犬の霊を二匹ほど連れてきちゃったかななんてね。
というわけで今回は車を走らせること四時間半。日帰りにあるまじき移動時間。半日は移動に費やす贅沢ドライブです。滞在時間よりも移動時間の方が長いなんてね。運転好きの私はいいんですけどね。伊勢のその先、山の中をひた走り、トンネルをくぐるとその先にはまたトンネル。延々と続くトンネルを潜り抜け、人生という名の樹海をを潜り抜け、たどり着いたのは和歌山県、那智・勝浦。
まずは熊野古道に行きます。っていうかこの辺の道は全部熊野古道と言われているみたいなので単に熊野古道といってもどこやねん!ってなることはなはだしいですね。
なので一番クマの鼓動を感じる場所、熊野那智大社に行ってきました。
大社までは車でも行けるけど、やっぱりここは歩いていかねばならぬということで、大門坂を通って小一時間石段を登っていきました。
最近石段の多くね?でも前回よりも段数も少ないし石段も歩きやすくなっていたので助かりました。
樹齢800年を超える杉の木と竹林のコラボレーションに苔の合わせ技で雰囲気◎、さすがは古道だね、空気はおいしいし、都会の喧騒に疲れた私には最高のご褒美です。
自然を五感で感じるとはこういうことを言うのでしょうね。ただの苔むした石段と侮ることなかれ、その実はさながら都会の路地裏にひっそりとたたずむ高級スパのよう。行ったことないですけどね。
若干汗をかきましたが無事登頂。登った先にある那智大社。
山奥にたたずむ立派な社とそびえる山々。と遠くに見える那智の滝。
この後見に行く予定でしたが、先に見えてしまい楽しみの前借と同時に期待も膨らみました。三重塔を横目に滝までの道を進みます。
途中で巨人サイズの鉄じゃないけど鉄棒があってな。きっとデイダラボッチがいたんだろうな。
そしてついに来ました那智の滝。
目の前で見るとやっぱり迫力が違いますね。岩にぶつかって水のはじける音。マイナスイオンですね。今流行りの!マイナス!イオン!そんじょそこらのプラズマクラスターなんかよりもいいんじゃないですかね。一家に一那智の滝!いかがでしょうか。
ひと汗かいたらちょうどお昼時になったので、駐車場近くのお店に直行です。漁港も近くにあるから刺身もステーキもおいしそうってことで両方食べることに。
もちマグロと呼ばれているらしい勝浦のマグロ。その名に恥じぬもちっと感。マグロもアジもワラサも肉厚でモチっとしていて美味。さすが新鮮な魚介はおいしいですね。
そしてメインディッシュのステーキ。熊野牛とな。熊なのか牛なのかどっちなんだ!!牛じゃろがい!!柔らかくておいしいお肉でした。シンプルな酸味の効いたソースでお肉のうまみ、甘みが引き立たされていて、おいしかったです。なんでこうおいしいお店って駐車場が狭かったり店内の座席が少なかったりするんですかね。もったいないと思うとともにだからこそって思うとこもあったりで複雑な心境です。
お腹を満たしたら次は、お土産三昧です。お土産屋やおさかな市場にマグロの直売所、からの道の駅。途中で足湯で一休みしたりしながら買い物を楽しみました。勝浦のおさかな市場は思っていたよりも規模が小さめでしたね。焼津とか敦賀とかの市場をイメージしてただけに少々残念な感じでしたね。マグロの解体ショーなんかもやっているみたいなので午前中とかショーの時間に合わせて行けばもっと楽しめたかもしれないですね。
今回はこんな感じでした。熊野古道の一端を垣間見た程度で熊野古道に行ってきましたと自慢するなんて言語道断!熊野古道制覇の道は始まったばかり。すべての古道を制覇する日はやってくるのか。次回、クマの鼓動が呼んでいる、ジビエ料理じゃないんだからね。やはり四時間以上かかるところは一泊した方がいいなと思いました。旅館のおいしいご飯が恋しいです。
ではでは